ファーブルトンというお菓子はご存知でしょうか?
フランス、ブルターニュ地方の伝統的な焼き菓子で、卵と牛乳、小麦粉、砂糖を混ぜて作られるカスタードクリーム味のようなもっちりとした焼き菓子です。
フランスのブルターニュ地方で生まれた伝統焼き菓子
ブルターニュ地方とはどの辺りかと言うと、フランス北西部の大西洋に面した地域です。
北側のノルマンディー地方との境にはあの有名な世界遺産モンサンミッシェルがあります。クレープやガレットなどがブルターニュ地方を代表する料理で、お酒はワインというよりシードルが有名です。シードルは、りんごの果汁を自然発酵させた微発泡酒です。
さて、ファーブルトンですが、筆者はイギリス在住暦があり、見た目はなんとくヨークシャープディングのような印象を受けました。 「ブルトン(=ブルターニュ地方)」の「ファー(お粥)」という意味で、もともとは小麦粉と牛乳で煮ただけのお粥のようなお菓子でした。
ラム酒入りつぶ餡のファーブルトンの作り方
さて、今回はそんなフランスの伝統焼き菓子につぶ餡を入れて焼いてみます。
材料はこんな感じですよ。
手前がつぶ餡ですね。大さじ1程度のつぶ餡にラム酒を小さじ1で混ぜます。(※分量は2つ分です。ちなみに奥はレーズン♪)
ファーブルトンは甘さ控え目のお菓子なので、あんこも甘さ控えめで統一。でも、控え目どうしだと、味がのっぺりとしてしまうので、小豆の風味の濃いつぶ餡を使用しました。
生地は、まず150ccの牛乳にバター10gを弱火で溶かしながら沸騰直前まで温めます。さらにそこに常温の牛乳150ccを加えていきます。別のボールには小麦粉70g、砂糖60gをよく混ぜておき、先程の牛乳をだまにならないように少しずつ混ぜていきます。それから溶いた卵(1個)と卵黄(1個)、ラム酒大さじ1を加えます。よく混ざったら1時間ほど寝かせます。
その間にオーブンは200℃まで温めておき、型にはしっかりとバターを塗って小麦粉を少々まぶし、出来上がりの際の生地がこびりつかないようにします。今回はバターの代わりにギーを塗りました。
型には予めラム酒入りつぶ餡を入れておき、1時間経過したところで、先程の生地を流し込んで生きます。そして200℃まで温まったオーブンで約40分、焼いていきます。
さて、焼き上がりです♪
洋菓子なのに素朴でどこか懐かしいシンプル和スイーツに変身
ファーブルトンは焼きプリンみたいなものでマフィンのように膨らんだりすることもありません。とても素朴な感じで焼きあがります。
2月18日にインスタグラムにも載せたものですが、盛り付けもシンプルに(*^-^*)
フランスに代々うけつがれている庶民の味です♪生地がとっても優しく素朴だから、あんこにぴったりです。ラム酒の香りが生地とあんこを包み込んでくれるから洋菓子だけど、どこか和の懐かしさを感じられるシンプルスイーツです☆
1時間ほどで出来るので休日の朝なんかに是非作ってみてください^^
- AKKO(編集部レシピ)
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