フランスのレシピ本で話題になったガトーマジックに、北海道産ゆで小豆のシロップ漬けされたものを入れ、ラム酒にからめて焼くレシピのご紹介です。
3層の魔法のケーキと言われるガトーマジックとは?
ガトーマジックはフランスの書店で発売されたレシピ本で火がつき、日本でも話題となった3層構造になっているケーキです。この魔法のケーキ、生地を型に流して焼くだけで、とてもシンプルに作れるのに、凝った作りになっていて、1つのケーキでフラン、カスタード、スポンジの3種類の食感を楽しむことができるんです。
さて、ゆで小豆のシロップ漬けを入れラム酒をからめて焼いたガトーマジックの作り方を紹介します。
小豆入りガトーマジックの材料(15cm×15cmスクエア型1台分)
まず材料を紹介します。分量は15cm×15cmのスクエア型1台分のガトーマジックを焼く分量です。
材料は卵黄生地に使うものとメレンゲ生地に使うものに分けておきます。あれ?2層の生地?と思われてもご安心を♪この2種類の生地が混ざったところが真ん中のとろとろカスタード層になります。
卵黄生地には、卵黄2個、ラム酒大さじ1/2、素炊糖45g、バター60g、薄力粉55g、牛乳250mlを使います。
メレンゲ生地には、卵白2個分、素炊糖25g
あとはゆで小豆缶を用意しておき70gを入れました。今回は山清の「つぶつぶゆで小豆」を使用しました。
小豆入りガトーマジックの下準備
さて下準備をします。バターは湯せんで溶かし常温に冷まします。薄力粉は買ってきたままの状態で使うと粉が固まっていることが多いため、あらかじめ使用する前にふるいにかけて、さらさらの状態にしておきます。そうするとだまになりにくく調理もスムーズになります。
次にスクエア型にオーブンシートを敷き、その上にシロップを切ったゆで小豆を並べておきます。
今回は湯せん焼きになるため、たっぷりの分量外のお湯を沸かしておきます。
オーブンは150℃に予熱しておきます。ここまでが下準備です。
卵黄生地の作り方
ボールに卵黄を入れ、泡だて器でときほぐし、ラム酒を加えてざっとかき混ぜます。
そこに素炊糖を加え、全体が白っぽくなるまですり混ぜていきます。
それからそこに溶かしバターを加えて混ぜます。
バターがよく混ざったら、薄力粉を入れ、生地につやが出るまで混ぜていきます。
しっかり混ざったところで、牛乳を分量のまず1/4だけ加え、生地に馴染ませるようにしてよくとき伸ばします。
馴染んだら、残りの牛乳をさらに加え、混ぜながら全体を液状にしていきます。
メレンゲ生地のつくり方
別のボールを用意し卵白を入れます。ハンドミキサーの低速で30秒ほどほぐし、素炊糖の1/2量を加え、ボールの中でハンドミキサーを大きく回しながら高速で30秒泡立てます。
それから残りの素炊糖を加え、高速のままさらに30秒ほど泡立て、低速にしてさらに1分ほど混ぜます。
つやが出てきて、軽くすくうと、ピンと角が立つくらいの硬さになるとOKです。
卵黄生地とメレンゲ生地を合わせる
さて、さきほど作った卵黄生地の上にメレンゲ生地を加えていきます。
泡だて器で生地をそこから救い上げるようにして5~6回混ぜます。液状の卵黄生地がメレンゲ生地の上から下に落ちるような感じで混ぜていくイメージです。混ぜる回数が少ないと思われるかもしれませんが、全然混ざってなくても大丈夫です。ポイントは、下には液状の卵黄生地が、上にはメレンゲの塊がある状態で、その中間で少し混ざっているかなという程度にすることです。中間層になるとろとろカスタード部分ができるように意識しましょう。
生地を型に入れる手順
先程の卵黄とメレンゲを合わせた生地を静かにスクエア型に入れていきます。まず、液状の生地を先に流し入れてから、ボールに残ったメレンゲ生地をそっと乗せましょう。ゴムベラを使って、先端で表面を馴染ませて平らにしていきます。
オーブンで湯せん焼きをする
型をバット(天板)に乗せ、バットには湯を深さ2cmほどまで注ぎ入れます。
150℃に予熱したオーブンの下段に入れ、30~35分焼きます。
焼きあがったら、竹串を生地の淵から中心に向かって斜めに刺し、とろっとしたクリーム状の生地がつけばOKです。
型ごと室温に置いて、荒熱をとりラップをして冷蔵庫に入れ2時間以上冷やしていきます。
さて、しっかり冷えた後で、型から外し好みの大きさに切り分けて盛り付けましょう。
ガトーマジックの出来上がりです!
フラン、カスタード、スポンジの3種類の層がかわいい小豆入りガトーマジックです。
- AKKO(編集部レシピ)
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