あんこ百貨店をご覧になってくださっている皆さんこんにちは、小﨑朝美です。
前回のバレンタインに引き続き、春は心ときめくイベントがもう一つありますよね。
3月3日の桃の節句。
女の子にとって特別な日です。
小さい頃は私も毎年、小さなお雛様を飾って「明かりをつけましょぼんぼりに~♪」と、口ずさみつつ、わくわくしながらひな祭りを楽しみに待っていました。
そして、ひな祭りに欠かせないものといったらもちろん和菓子です!
菱餅、ひなあられ、桜餅など
女の子らしくて華やか、可愛い和菓子が特別な日を豊かに彩ります。
そんな愛らしい和菓子。
一つ一つとても手が凝ってそうに見えますが。。。
でも実は、結構簡単に作れるんです。
そこで今回ご紹介するのはこちら
小川聖子著『和風のお菓子』です。
和菓子って作るの大変そうだな、、
職人さんのような技術や道具、専門店に行かなければ買えないような材料が必要そうだし、、
と、洋菓子作りよりも難しいイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
けれど、こちらで紹介されているものは
「素朴で、簡単。」(※本文より)
ちょっとした材料と100円ショップで売っているような用具でできるレシピが、丁寧に紹介されています。
どれも小ぶりなサイズで食べやすそうな、可愛いらしい和菓子たちです。
大和芋の茶巾は、芋を茹でて潰して、ラップで包むだけ。
桜餅は、レンジでチンした道明寺粉を粘りがでるまで混ぜて、餡を出来た生地で包み、桜の葉をくるんでおしまい。
ぼた餅も簡単。普段の米を炊く要領で炊いた餅米をまるめて、餡やきな粉、ごまをまぶせば完成。
どら焼きは、小麦粉、卵、砂糖、蜂蜜でできたシンプルな生地をフライパンで焼いて、粒餡をはさんで出来上がりです。
くず餅も、砂糖、薄力粉、葛粉、水を小鍋に入れて火をかけて溶き、冷やして固めて切り分けるだけ。
こうしてみて見ると、和菓子作りは材料や行程、使う道具もシンプルなものばかりで、とても手軽に感じます。
それでいて、どの和菓子も可愛らしくて鮮やかなものばかり。
素朴で簡単に出来てしまうものなのに、少し手の込んだ素敵な御菓子に見える。
身近で繊細で華やか。
思わず手のひらにのせたくなる
愛らしいお雛様のようなもの。
まさに
和菓子の魅力ここに有り!です。
3月3日は
ほっこり可愛い和菓子を【ちょっと一福。】添えて、素敵なひな祭りを過ごしましょう🌸
- 小﨑朝美(編集部コラム)
和菓子大好き元書店員、今は雑誌の編集者として奮闘中の和菓子と本のコラム。 - 和菓子向上委員会のコラムはこちら