あんこ百貨店をご覧になってくださっている皆さんこんにちは、小﨑朝美です。
だいぶ暖かくなって来ましたね。
もうそろそろ桜が咲き始める頃、
卒業式の季節です。
私はこの時期、紅白饅頭が恋しくなります。
卒業式や入学式に貰う、ピンクと白の皮、中身もつぶ餡とこし餡の二種類の饅頭を見て、私はどちらを先に食べようか悩み、結局いつも、白い饅頭から食べる。
というようなことを繰り返していた気がします(笑)
シンプルではあるけれど、大切に食べたいと思う特別な御菓子でした。
今回はそんな和菓子をあらためて素敵なものに感じてしまう、金塚晴子 著『毎日食べたい和のおやつ あんこのお菓子』をご紹介します。
「昔も今も変わらず、食べ続けられているあんこ。栄誉たっぷりで体にやさしく、そのまま食べても、お菓子にアレンジしてもおいしい、冷凍保存もできる、といいことづくしです。」(※本文より)
家庭でおいしいあんこが作れる方法とあんこの和菓子の作り方ものっている、初めてあんこを作る人にもわかりやすいレシピ本になっています。
煮る時の水分量は豆の表面から2cm上。
豆を煮る火加減はメリハリをつける。
練り上がりは柔らかめにする。
できたてよりも翌日が美味しい。
保存は冷蔵庫で1週間、冷凍庫で1~2ヵ月。
あんこを作るのは、面倒で難しそうだなと思っている人は、このポイントをおさえて、ぜひ作ってみてください。
簡単に出来ちゃいます!
「ひとつひとつの行程はとてもシンプルです。コツさえつかめば、誰でもおいしく作れますよ。」(※本文より)
本当にその通り!
また、あんこを使った手軽な御菓子のレシピもたくさん紹介されています。
丸めたあんこをきなこでまぶしたあんこ玉。
フルーツやクリームと合わせて和パフェ。
フライパンで今川焼。
あんことジャムを混ぜた、特製あんこジャムトースト。
あんこの世界は無限に広がっていきます。
あんこは地味だ。
なんて、本書を見ればそのイメージは覆されるはず!
あんこの輝く魅力を感じることができます。
そんなあんこの魅力に触れながら、『ちょっと一福。』は今回で最終回です。
桜の花が咲くように、新しい和菓子の世界の扉を開かせるべく、ちょっとひと息つかせていただきます。
皆さんも、お気に入りのあんこの御菓子を見つけて、日々のご褒美に【ちょっと一福。】してみてください。
毎日が素敵なあんこ&和菓子ライフになりますように♪
- 小﨑朝美(編集部コラム)
和菓子大好き元書店員、今は雑誌の編集者として奮闘中の和菓子と本のコラム。 - 和菓子向上委員会のコラムはこちら