新年おめでとうございます!
管理栄養士・管理薬膳師の森です。
あっという間に1年が過ぎますね。
2018年も薬膳の視点から見た和菓子についてお伝えしますので、どうぞよろしくお願いします(^^)
お正月と言えばお餅。お米の力は古来より崇められてきたもの
さて、お正月といえば、お餅。もう皆さんは召し上がりましたか?
日本では、正月や節句、季節の行事や祝い事のようなめでたい日に【餅】を食べる習慣がありますね。
これは、稲が神聖なものだと考え、崇められてきたことが関係しています。
稲から採れる米は人々の生命力を強める神聖な食べ物であり、米をついて固める餅や、米から醸造される酒はとりわけ力が高いと考えられてきたため、行事には餅でお祝いすることが習慣となりました。
皆さんはお餅をどうやって召し上がりますか?
和菓子好きなら、やっぱり、あんこ!!ですよね♪( ´▽`)
表面を香ばしく焼いたお餅に、ほくほくの小倉あんを絡めて食べる、、、最高ですよね。。。
美味しすぎてついつい食べすぎちゃう、という方もご安心を。
この餅と小豆の食べ合わせ、中医学的な側面でみると実によくできた関係だったのです。
お餅と小豆がつくる体をいたわる”相克の関係”とは?
前々回でもお伝えしましたが、中医学では、食べ物を五味(ごみ)という分け方をします。
(※前々回コラム:なぜ薬膳的にも葛饅頭は夏に食べると絶好の和菓子なのか?~管理薬膳師がヒミツを解説)
「五味」は、酸・苦・鹹・辛・甘という5種類で、食材が持つ味や働きによって分類したものです。
餅は「甘」という性質を持った食べ物です。
人が活動するのに必要な栄養やエネルギーを補ったり、胃の活動を調整し消化吸収をすすめたり、体の緊張をゆるめたりする性質があります。
また、それぞれの食べ物が体のどの部位や臓器に影響があるかも分かっています。
この「甘」の食性のものは摂りすぎると、胃や脾臓に負担がかかります。気や栄養がしっかりと回らなくなるので全身がだるかったり、疲れやすくなります。
消化不良で胃がもたれるなぁ、とか、なんだかやる気が出ないぁという時は、「甘」の食材を食べすぎている可能性があります。
さて、体にいいのものだと思って摂っていたのに、摂りすぎて調子を悪くした・・・!
そんな時はどうするのかといいますと、「相克(そうこく)の関係」である食材を摂りいれれば大丈夫です!
(図:五味)
点線の矢印は相克の関係といって、お互いに力を弱め合う関係のことを言います。
甘味の取り過ぎには酸味、
苦味の取り過ぎには鹹味、
辛味の取り過ぎには苦味、
鹹味の取り過ぎには甘味、
酸味の取り過ぎには辛味、
がよいとされています。
お餅と小豆は体にやさしい最高の食べ合わせ
餅=「甘」のとりすぎには「酸」の性質を持った食材がよいということですね。
そうなんです、餅には欠かせない小豆は、「酸」の性質を持っているのです!!
なんともよくできた組み合わせ!!
「酸」は、筋肉を引き締め、汗や尿などが出すぎるのを止める作用があります。下痢や不正出血がある時などによく効きます。
甘味でゆるまりすぎた体に、酸味がぴりりと引き締めてくれるのです。
みかん、梅、いちご、びわ、ぶどうなどの果物も酸味の性質をもっているものが多いので、フルーツ大福などもよい組み合わせですね!
昔から食べられているものは、本当によく考えられていて面白いですね♪
ぜひお餅を食べるときは、そのままでも美味しいですが、小豆をよく炊いたあんこと一緒に食べて体への負担を軽くしましょう(^O^)
甘×酸!おすすめフルーツ大福とあんこたち
お餅の「甘」とフルーツの「酸」がベストマッチ♪
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