薬膳で考える夏のアイスは「小豆あんこ入り」が断然おススメの理由

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すっかり暑くなりました。この時期は、なんと言ってもアイスが美味しい季節ですね。

実は、アイスを夏の暑い日に食べることは、中医学的に見て適していたりするわけです^^

和菓子の世界にも最近はアイスを取り入れた商品がたくさん出ていますね。

今回は、和菓子系アイスの定番、小倉アイスに注目したいと思いますよ~♪

「小豆(あずき)」と「アイス」の組み合わせが薬膳的にとっても良いというお話です。

夏の土用には『脾(ひ)』のケアを

小倉アイスのお話の前に少し「脾」について理解を深めましょう。

春から夏のように、季節の変わり目である時期を、中医学では『土用』と言います。

土用と聞くとうなぎを食べる「夏の土用」が馴染み深いかもしれませんが、土用は実は、春から夏、夏から秋、秋から冬、冬から春と4回あります。

ちなみに2018年の夏の土用は7月20日~8月6日です!

この土用は中医学では『脾』の季節にあたります。

ですので、土用の時期はこの『脾』のケアをしっかりすることが大切です。

(参考:五行説の図)※五行説を復習したい人はこちらの記事へ

五行説

ところで『脾』は西洋医学でいう『脾臓』とは少し役割が違います。

『脾』は、食べ物から栄養に変え、全身に栄養を運ぶ役割をします。

脾が弱っていると、食べたものの消化がうまくできず、胃もたれが起きたり、栄養が体に運ばれず、体がだるくなったり疲れが取れにくくなります。

夏バテと言われるのは、この脾のケアができていないことも原因です。

『脾』のケアに重要な『甘』の食性

そこで、この脾を養うには『甘』の食性をもった食材をしっかり摂っていくことが大切です☆

*甘の性質をもった食材例
もち米・砂糖・はちみつ・バター・くるみ・ごま・イチヂク・柿・梨・牛肉・鶏肉・うなぎ・いわし・白菜・ごぼう・オクラなど
※砂糖のように甘いものだけが、甘の性質があるわけではありません。

上の食材例をよ~く見てくださいね!

そう!アイスは主に、牛乳・卵・砂糖から作られています。

これらはどれもなんと『甘』の食性を持っています。

この時期は体も欲しているので、より美味しく感じるわけです。

この『甘』の食性は、滋養作用、つまり体の栄養になる作用があります。

疲れた時に食べると体に元気がわいてくるのです。

また、甘いものを食べると体がほっと緩みますよね。

このように甘いものは気を緩ませてくれる役割もあります。

ですが、逆に摂りすぎると、気が緩みすぎてやる気がでなくなったり、気分が上がらなくなります。

どうして小豆とアイスの組み合わせが良いのか?

そこで、万が一『甘』の食性を摂り過ぎてしまった場合、『酸』の食性の食材を摂ることで『甘』食性とのバランスを摂ることができます。

ようやく「小豆」の出番です!

小豆は『酸』の食性をもっており、『甘』の摂りすぎに最適な食材なのです。

甘味の食性は『湿』の性質があります。そして『脾』は『湿』を嫌います。

体の中を土壌に例えると、甘は水分を溜め込む性質があるので、甘の食材を摂り過ぎると、体が湿地の土のようにドロドロの状態になります。

この『湿』のドロドロの土を乾かすには『風』が必要です。

その『風』にあたる食性が酸味なのです。

これは相克の関係による見方で、それぞれの食性にはお互いに力を弱め合う関係なのですね!

(参考:相克の関係)

でも、いくら相克の関係でバランスのとれた組み合わせとは言うものの、アイスは冷たいので、体も冷やしがちです。

アイスのとりすぎには注意して、適度に体を和らげましょう( ^∀^)

あんこ百貨店で食べられる小豆アイスはこちら

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森 友理絵
森 友理絵
管理栄養士・管理薬膳師が中医学・薬膳からみる和菓子の魅力を伝えていきます。セミナー情報やお仕事依頼は公式ホームページからどうぞ!
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