管理栄養士・管理薬膳師の森です。今年の夏は暑そうですね!
すでに5月で猛暑日を観測する地域もありました。
6月21日には夏至を迎え、昼が長く、夜が短い時期に入ってきます。
薬膳の視点でいうと、一年で最も“陽気”が盛んになる頃です。
からだはすっかり夏仕様になっていて、食べるものも夏のものを取り入れていきたい時期です。
さて、夏に食べると良いものって、何だと思いますか?
暑い夏の日は、冷たい飲み物やアイスクリームが食べたくなります。
でも暑いからと言って、これらのように体を冷やすものばかりを食べていては、ますます体の調子がわるくなりかねません
なんだか体がだるい。食欲がわかない。疲れが取れない。やる気が起きない。
このような症状を感じている人は、もしかしたら、体を冷やし過ぎて、『夏バテ』になっているかもしれませんよ。
薬膳において、消化器官(胃や腸)は“冷たい水分”を苦手としています。
冷たいものや生ものなどは、まさにこの“冷たい水分”を含むとされており、夏には避けるほうが賢明なのです。
こういったものを摂り続けると、余分な水分や老廃物がたまり、体が冷えてきます。
体内の血液の循環は滞り、代謝は鈍り、先のような症状につながると言われているのです。
夏の体調不良に陥らないためには、キンキンに冷えた食べ物や飲み物で急激に体を冷やすのではなく、熱を取り除く効果のある食材で、体に負担をかけずに熱をとることがポイントです。
また、弱りやすい胃や腸のケアを同時に行っていくとさらにいいですね。
では、具体的に夏に食べるとよい食材例をあげましょう!
《体のほてりを冷ます、暑さを取り除く食材》
緑茶、抹茶、冬瓜、ナス、キウイフルーツ、スイカ、カニ、もずく等。
《胃や腸をケアする食材》
かぼちゃ・栗・さつまいも・黒豆・枝豆・イワシ・オクラ・カリフラワー・小松菜・大豆・なす・人参・肉類・しいたけ等。
いかがでしょうか?和菓子好きの人には、ピンとくる食材がありますよね!
暑い夏に、体のことを考えて和菓子を食べるなら、抹茶やかぼちゃ、栗、さつまいも、黒豆、枝豆を使った和菓子をチョイスするのが良いということです♪
あるいは、和菓子といっしょに緑茶や抹茶を飲むのも理にかなった組み合わせです。
もちろん、なるべく常温か、温かい状態で飲むのがおススメですよ。
夏バテ予防の食材を考えて、上手に和菓子選びができるって素敵ですよね!